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エコタイヤの制動性能について

エコタイヤ エコタイヤ

夏タイヤには、エコタイヤ、コンフォートタイヤ、プレミアムタイヤ、スポーツタイヤといった区分がありますね。

エコタイヤというと安いタイヤというイメージがありますが、コンフォートタイヤやプレミアムタイヤにも「エコタイヤ」は存在します。

むしろ、燃費より性能を追求するスポーツタイヤ以外はエコタイヤなのが普通です。

「エコタイヤ」は正式に定義が確立しています。

エコタイヤは業界団体である「JATMA(日本自動車タイヤ協会)」が設けた規準を満たしたタイヤを指します。

タイヤの転がり抵抗性能ウエットグリップ性能をテストし、転がり抵抗をAAA、AA、A、B、Cの5段階、ウエットグリップをa、b、c、dの4段階で評価。

転がり抵抗性能が「A」以上ウェットグリップ性能が「d」以上の性能を有するものだけに「低燃費タイヤ(エコタイヤ)」のラベルが与えられます。

次のようなラベルです。この場合は、「AAA/c」と表記されます。

エコタイヤ

一般的には、「AA/c」や「A/c」あたりのタイヤが多いです。

気になるのは、ウエットグリップ性能が「c」じゃ危ないのではないかと思われたりしますね。

ヨコハマタイヤの実験では、100km/hからフルブレーキングで、「a」ランクのタイヤに対して「c」ランクのタイヤは車1.5台分先に出て止まったという結果があります。

約6mほど前に出て止まるのを見て、「c」は駄目じゃんと思ってしまいますよね。

だめなら「c」ランクのタイヤなんて作らなきゃいいのにと思います。

それがなぜ作られているのかといえば、多分こんなことだと思う。

「a」も「c」も基準タイヤに比較してどれだけ性能が良いかの比較であり、どれを選ぶかはユーザーが決めることだから。(高性能なものほど高価です。)

コンフォートタイヤにもスポーツタイヤにも「c」ランクはあります。乗り心地やスポーツ性の方を制動性能より重視したタイヤということですね。

「a」は止まれたけれど「c」は止まれなかった。

そんなわけないんです。

簡潔に言うと、ウェットグリップ性能とは、水深1mm以上の濡れた路面で時速100km/hからフルブレーキングしたときの制動距離が基準タイヤと比較してどれだけ良いのかの比較です。

※ウェットグリップ性能:ISO 23671 に基づき基準タイヤ対比によるウェットグリップ指数を算出し100 倍して表す。(タイヤ公正取引協議会の運用基準より)

基準タイヤは、タイヤ公正取引協議会の運用基準で「ASTM E 1136, Standard Specification for a Radial Standard Reference Test Tire : P195/75R14または ASTM F 2493,Standard Specification for aRadial Standard Reference Test Tire : P225/60R16」とされています。

よくわかりませんが、「基準タイヤ」と呼ばれる標準的な材料および工程によって製造されたタイヤがあるということだけは分かります。

基準タイヤよりどれだけ良いかというと、次の表があります。

ウェットグリップ性能
(G)
等級
155≦G a
140≦G≦154 b
125≦G≦139 c
110≦G≦124 d

基準タイヤの性能を100とした時に

110%から124%良い制動性能(1.1倍から1.24倍)なら「d」ランク

125%から139%良い制動性能(1.25倍から1.39倍)なら「c」ランク

140%から154%良い制動性能(1.4倍から1.54倍)なら「b」ランク

155%以上良い制動性能なら(1.55倍以上)なら「a」ランク

例えばウェットグリップ指数が150ならウェットグリップ性能は「b」であり、基準タイヤに比べて雨天時はおおむね1.5倍の制動性能を有するということになります。

これはタイヤ単体での実験です。しかも時速100kmでの試験です。

実際の制動距離は、速度、タイヤの摩耗具合、水深、路面の状態などによっても違いますし、危険を認識してアクセルからブレーキに踏み替え、ブレーキが効き始めるまでの時間によって違うので、「b」ランクのタイヤが「c」ランクのタイヤより短い距離で止まれたかというと必ずしもそうとはいい切れません。

どれを選ぶかは何を重視するかで決めればいいことではないでしょうか。

私はできるだけ安いタイヤで、なおかつ一流メーカー製を使いたいので、そのタイヤが「c」ランクでも構いません。

「d」ランクのエコタイヤは見たことがありません。あっても売れないでしょうね。

なので、例えば、ブリヂストン・エコピアとかヨコハマ・ブルーアースなどから新しい製品で価格の安いものを選んだりします。

エコタイヤが欲しいが、少し高くてもいいから制動性能にこだわりたいときはウエットグリップ性能「a」ランクをおすすめします。

経済性より乗り心地の良さを重視するのならエコタイヤのコンフォートタイヤを選べばいいと思います。走行中の静かさはやはり違います。

また、燃費よりスポーツ性(主にグリップ力)を求めるならエコタイヤではなくスポーツタイヤを選べばいいと思います。

何を求めるかで選択肢が違ってきます。その選択はあなたが決めてください。

 

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